ざくっちガンプラ展示Space
ガンプラ講座
(6)−3 塗装

今回はほとんどタミヤの平筆−No.0を中心に使っていきます。ところにより面相筆 極細を使用。

塗料は水性ホビーカラー(つや消し)。

塗装は新聞紙などの上でやりましょう。


先に、筆塗りで失敗する原因を書いておきます。
1.筆に大量に塗料を含ませていっきに塗る。
塗料も液体なので、重力により下に流れていったり、溝に入って模様などのディテールを埋めてしまう。一気に塗ろうとしても一部わすれてしまい塗料が乾いてこんもりと盛り上がってしまう。

2.同じところを筆で何度も塗る。
これが一番やりそうなことです。塗ってるつもりが実は筆で塗料を剥がしている!?という矛盾したことになる場合が多いです。これは重ね塗りするときにおきることですが、筆の圧力と筆につけた塗料の溶解力で”溶かして削る”ようなことを無意識にしてしまうのです。その場所は当然ヘコんで色もなくなります。

などなどやってるうちに、デコボコの筆ムラの汚い作品になっていくわけです。筆塗りで完全にムラをなくすことは不可能ですが、観賞に耐えられる程度の作品は作れるはずです。

では具体的にどうすればいいかというと、単純に失敗する原因の反対のことをすれば成功するということで、以下はその辺を踏まえてやってみた方法です。

1.塗料は筆の先に少しつける。

塗料に筆先をちょんと付けてます。


(注意!)筆を薄め液で洗ったら、ティシュペーパーかキッチンペーパーでかならず拭いてください。そのまま塗料をつけたら垂れます。





イメージをつかむために絵に描いてみました。

塗料の水面に筆の先がふれる程度がベストです。

これをイメージして塗料を付けると上手くいくと思います。








このように筆が塗料の中にもぐったらダメです。つけすぎです。













塗料を筆の先につけただけでも、付けすぎる場合があります。
または、もうちょっとなめらかに塗装したいときは、筆の両面を一回ずつ塗料皿のフチにつけて落とすことで調整できます。

これは無意識に塗料のビンのフチでやっていると思いますが、ビンでやるとフチがベタついたり、フタがしまらなくなるのでお勧めできません。あとでふき取ればよいので塗料皿でやるのがベストです。



2.塗筆を押し付けない。

もう一度、写真つきで悪い例を。筆を押し当てて筆先がしなるようにしてます。塗料を付けずに実際に机とかでやってみてください。なんとなくホウキでゴミを掃いてるような。塗るというより拭いてるようです。

このような使い方はしないようにしてください。



ではどうするか。
塗装面に対して垂直に筆をかまえて、そのまま水平を意識しながら筆を押し付けずスーっとなでるように塗ります。

同じところをなぞるのは、2、3回程度に。

薄く塗ることによって乾燥時間を短くする狙いもあります。

筆の角度は場所によっては垂直は無理なところもあるので45゜〜90゜を意識してやってみてください。

どうしても塗料をつけすぎてしまう場合
少しつけることが難しく、どうしても筆につける塗料の量をコントロールできない場合は次のようにしてください。


上下にビンを振って中の塗料を混ぜます。









ビンのフタに付いた塗料を筆に付けます。もちろん、毛先が触れる程度しかつけません。

これなら筆が塗料にもぐることも無く適量が筆につきます。

フタについている塗料はすぐ乾いてしまうので、何回か塗ったらフタを閉めて、またビンを振ってください。この繰り返しです。




今回も肩アーマーでやってみます。白いプラスチックの色に白い塗料を塗るのは、同系色なので難易度は低いです。最近のガンプラはプラスチックが色分けされているので比較的簡単なほうかもしれません。

しかしノーマルカラーではなく、オリジナルカラーにする人もいると思うので、今回は、このガンダムMKUは本体色が紺色ですが、あえて白にしてみようと思います。




カラーはつや消しホワイトつや消しブラックを少々と、ミディアムブルーを少々まぜたものを作りました。ガンダムの白はまっしろではなく少し灰色よりな白です。トーンを下げたのと、他の色が混ざったので隠ぺい力(下の色を隠す力)が増しました。

濃度はこのまま、薄めたりしません。







塗る方向は最初に一方向にサっと塗ります。当然塗料は少ししかつけてないのでほとんどぬれないですけど気にせず。乾燥は時間を置いた方が良いですが、他のパーツを塗装しているうちに重ね塗りできる程度には乾燥します。正確に時間はわかりませんが、3分も置いておけば次にいけると思います。

で、2回目以降は前回の塗装ラインと十字に交差するような方向に塗ります。何度も同じところをなぞると逆に塗装がハゲるので注意!乾燥時間を置いて次に。

今度は斜めのラインに筆を運んでみたりして筆塗りの方向に変化をつけてください。

最後はムラになっているところを中心に。下地が紺なので6回もかかってますが、同系色なら2、3回で終わります。ただし、隠ぺい力の低い色は結構手間がかかります。この辺は色や濃度によって条件は少しかわります。

隠ぺい力の低い色には下地に白を。

足のプラモの色も紺色です。そこに赤(つや消し)を塗っても発色せず茶色のような色になってしまいます。隠ぺい力の低い色の代名詞は黄色ですが、こういった色の下には白を塗装しておく必要があります。塗装のやり方は同じですが、特に注意することは白を溶かさないためにも同じところを何度も筆でなぞらないことです。

色の塗りわけ。

色分けで塗りにくいところは、境界線近くを面相筆 極細で塗ってから離れた所を平筆で塗装するとやりやすいです。気をつけないとはみ出してしまうので慎重に。

仮にはみ出た場合は、すぐにリタッチしようとせずに十分乾燥させてから、塗装面をこすらないように塗ります。

目の部分はつや消しブラック、アゴはつや消しレッド、後ろのカメラはエメラルドグリーンで塗装してます。

目とトサカのカメラはあとで付属のシールを貼ります。


筆の洗浄。

専用うす液を塗料皿などに入れて筆をあらいます。水性塗料は水でも洗えるという特徴がありますが水は使いません。

専用うすめ液で筆を洗う理由は、塗料に使うと乾燥時間が短かかったり、乾いた塗料でも溶かして洗えたりするからです。

しかし、消毒液のような臭いがするので換気はしないといけないです。それでもラッカー系のうすめ液より格段に安全です。






洗った後の筆やうすめ液はティッシュやキッチンペーパーなどでふき取って捨てます。下水道に流すのは環境的に×です。




乾いた塗料も落とせるので、塗装に失敗したパーツをうすめ液に漬け込んで筆を使って洗えば全て落とすことが出来ます。


水性塗料は乾くのが遅いとよく言われます。実際にそうなのですが、今回の塗装方法では薄く塗るようにしているので、塗装後1時間もしないうちに手でパーツを持ってみたり、組み立てたりしてました。ただし、強い力を加えるとさすがに指紋が付くので、組み立てなどは翌日やるのが安全です。

パーツを触るときは、自分の手についている塗料を落としてからにしないとせっかく綺麗に塗ったのに汚してしまう結果になります。よくやってしまうのでこれは注意が必要です。



ガンプラ講座メインに戻る